日本茶、淹れてみませんか?

ペットボトルのお茶は毎日飲んでいても、「急須で淹れたお茶はめったに飲ま

ない」「そもそも家に急須がない」家庭がふえているようです。

 

お茶に関わる人達は(一応私も…)「急須で淹れるお茶」「茶葉から淹れるお

茶」を飲んでもらおうと頑張っています。一方、消費者の声では「淹れ方が難

しい」「茶器を洗うのは面倒」「茶葉の買い方が分からない」などよく聞きま

す。もっともです。

 

ただ、たまには茶葉を急須で淹れて飲んでほしいなぁと私も思うのです。なぜ

かと言うと、日本茶は淹れる温度や淹れ方、淹れる人によってぜんぜん違う味

になるのです。「お〜ぉ!深い…」って思って頂けたら緑茶を楽しんでくださ

る方が増えるのではと期待しています(*^^*)

 

と言う事で、今回は日常使いのお茶の淹れ方をご紹介します。

 

 

 

    <目次>

  1.お茶とは?

  2.日本茶の種類

  3.急須で美味しく淹れるには?

  4.家庭でよく飲むお茶

   4-1.お茶の種類

   4-2.お茶の淹れ方

   4-3.使用する茶器

   4-4.茶葉の量を計る

   4-5.湯温の調節

   4-6.お茶の注ぎ方

   4-7.同じ茶葉で何煎飲める?

   4-8.二煎目の準備

  5.まとめ

 

 

 

1.お茶とは?


 

「お茶する」とよく言いますが、日本茶で言う「チャ」の木を学名で言うと「カ

メリアシネンシス」です。その葉っぱを摘んでお茶にしますが、葉っぱをそのま

ま急須やポットに入れても味は出ないので、茶摘み後の茶葉を蒸して➡揉んで➡

乾燥して➡出やすくなったところで形や種類別に分けます。(製造工程の違いで

同じ茶葉でもウーロン茶や紅茶になります!)ずいぶん簡略した説明ですが💦そ

れぞれの工程終了後、仕上げ加工して販売されます。そのまま一つの品種で販売

されるものもありますが、茶師が複数の産地や品種をブレンド(お茶の業界では

合組(ごうぐみ)と言いますョ)し、名前を付けて販売する物もあります。お茶

の産地は沖縄から北は新潟まで多数あり、それぞれ気候や立地によってお茶の水

色、香り、味わいも変わります。

 

※茶師とは、お茶のエキスパートで毎年出されるたくさんのお茶の中から茶葉の

香や味、色などを調整して自身の思い描く「お茶」を生み出します。

 

 

2.日本茶の種類


 

日本茶には色々な種類があります。品種や栽培方法、加工方法、加工後の選別方

法、茶摘みの時期によっても変わります。

 

お茶屋さんに置いてある種類を挙げてみると…

       ・普通煎茶 ・深蒸し茶 ・玉露 ・抹茶 ・かぶせ茶 ・番茶 

   ・釜炒り茶(ぐり茶) ・ほうじ茶 ・茎茶 ・玄米茶  

 

これで全部ではありませんが、それぞれの特徴や味の違いがわかりますか?わか

ったらすごいです!この記事を読む必要はありません(笑)。上記のお茶は大体

どこのお店にも売っていますが、あなたはどうやって選んでいますか?

 

熱々のお茶を飲みたいのか、来客用なのか、食中・食後、リラックスしたいetc.

その時々で予算も変わると思います。信用できるお茶屋さんで購入するか、自分

の好みが分かるまでは知識のある人に相談するのがおすすめです。

 

 

3.急須でおいしく淹れるには?


 

日本茶の淹れ方の基本は、次の4つのポイントを淹れるお茶の種類によって変え

ることです。

 

   1.茶葉の量

   2.お湯の温度

   3.浸出時間(待ち時間)

   4.お湯の量(茶器の大きさ)

 

お茶を淹れて失敗するのは渋〜くなる事ではありませんか?原因は茶葉の量が多

いorお湯の温度が高いor浸出時間が長いがベスト3でしょうか。また、お茶の種

類によって旨味や苦渋味の成分含有量も違うので「熱くなければお茶じゃない」

と、どのお茶も熱湯で淹れてしまうと渋いお茶が入る事もあります。皆さんご存

知、殺菌作用などの効果が期待できるカテキン(類)は高温になるほど浸出する

のですが、このカテキンは渋味の成分なのです。

 

ではどうやって淹れれば良いのでしょうか?具体的な淹れ方を次の< 4.家庭でよ

むお茶 >で紹介します。

 

 

4.家庭でよく飲むお茶


 

今回は日常によく飲むと思われるお茶をピックアップしてご紹介します。

 

4-1. お茶の種類

(普通)煎茶(普通蒸し煎茶)・・・製造工程の蒸す時間が長くも短くも無い、

蒸す時間が普通と言う意味で普通煎茶です。上級・中級と言う意味での普通で

はありません。(普通)煎茶の中で上級、中級煎茶と分けられますが「ここか

らが上級」と線引きがあるわけではありません。1500円以上なら上級と考

えて良いかな…と思います。上級の煎茶になるほど旨味や渋みなど、お茶の持

つ成分がバランスよく含まれています。上級煎茶は機械ではなく手摘みされる

ものがほとんどなので価格も上がります。日常的に飲むものなら100gで

1000円前後のお茶で旨味も楽しめます。

 

深蒸し茶・・・製造工程の中の蒸す時間が普通煎茶より長いものです。そのた

め出来上がった茶葉は細かく、お茶の色が濃い緑色で、浸出時間(待ち時間)

も短めです。蒸し時間が長い分、渋みも少なくまろやかな味わい。

 

番茶・・・煎茶の仕上の工程で出る大きな葉や秋に刈り取られた葉で作ったお

茶。葉も大きく、硬くなりますが、価格も手頃になります。熱湯でさっぱりと

たくさん飲みたい方にはおすすめですし、産地によっては製造方法が特殊なも

のもあり、味も色々あるので奥深いです。一般的には緑色で色々な形が混じっ

ていますが、葉っぱの形のままで茶色いものもあります。

 

ほうじ茶・・・茶葉を焙じたものですが、茎を焙じたものも多く出ています。

煎茶の鮮度が落ちてしまった時などは自宅で作る事も出来ます。こうばしい香

りが特徴で、炒ることで含有成分が減少して刺激が少ないお茶になります。胃

にもやさしいのでたっぷり飲めて、お子様にもおすすめできます。

 

玄米茶・・・玄米を炒った物を緑茶に混ぜたブレンドティーです。香ばしい香

りがします。炒った玄米だけでも売っているので、自宅にあるお茶を違った味

で楽しみたい時などは手持ちのお茶と1:1になるぐらいを目安にして淹れて下

さい。

 

4-2. 上記のお茶の標準的な淹れ方は…

お茶の種類 茶葉の量 お湯の温度 待ち時間
中〜上級煎茶(3人分) 6g 70℃〜80℃ 60秒 〜120秒
深蒸し煎茶(3人分) 6g 80℃ 30秒〜40秒
番茶(5人分) 15g 熱湯 30秒
ほうじ茶(5人分) 15g 熱湯 30秒
玄米茶(3人分) 6g〜9g 90℃ 30秒

 ※必ず、ではありません。目安にして、後はお好みで調整して下さい。

 

4-3. 使用する茶器は…

80℃以上で淹れるお茶はたっぷり飲めて熱いので湯呑も大きめで厚い素材の物。

急須もたくさんのお湯を入れるので土瓶など、大きめの物になります。お湯を少

し冷まして淹れる煎茶は少し小振りの物を使用します。

 

4-4. 茶葉の量を計る時は…

専用の茶さじを使用しても良いですが、スプーンで計ると簡単です。煎茶の場合

はティースプーン軽い山盛1杯で約2g、山盛りで約3g、カレースプーン1杯は

5g〜6gを目安にして下さい。ほうじ茶はかさがあっても軽いのでカレースプー

ンで測った場合、1〜2杯多くして淹れてみてください。1人分だけ淹れたい時に

は、計算した1人分の茶葉の分量よりも少し多めの方が味もしっかり出て美味し

いです。

 

4-5. 湯温の調節の仕方は…

道具としては「湯冷まし」というものがあります。ただ、日常のお茶を淹れるに

はなくても良いので湯呑で代用します。人数分の湯呑にそれぞれ8分目位までポ

ットからお湯を注ぎます。それから急須に茶葉を入れます。一呼吸おいて湯呑の

お湯を急須に入れ、後は急須にフタをして待ちます。湯温は器に移す毎に10℃

ほど下がると言われていますので、低い湯温で淹れたい時はポットから急須にお

湯を注ぎ、それから湯呑に入れればより早く冷ますことが出来ます。普通煎茶の

場合は70℃以下にする事もあまりないと思うので、この方法で淹れてみてくだ

さい。ただし、70℃と言っても湯呑を手で持つと結構熱いので火傷にはご注意

を。

 

4-6. お茶の注ぎ方は…

待ち時時間が終了したら人数分の湯呑に少しづつ順番に入れていきます。3人分

の場合には 1番目の湯呑➡2➡3と淹れた次は、もう一度3番目の湯呑から➡

2➡1と戻るこれを急須が空になるまで続けます。これでそれぞれの湯呑の水

色と味の濃さが均一になります。

 

4-7. 同じ茶葉で何杯飲める?

「何杯まで飲めますか?」とよく聞かれますが、お茶の持つ成分は「三煎ぐらい

までで出てしまいます」と答えています。(日本茶は一杯、二杯ではなく一煎、

二煎(せん)と言いますよ!)また、一煎目と二煎目では同じ味にはなりません

ので、特に煎茶を淹れる時には一煎目は甘み、旨味を楽しんで二煎目は高めの湯

温で淹れて渋みを楽しむと言うような事も出来ます。

 

4-8. 一煎目を淹れた後は…

二煎目、三煎目まで楽しみましょうと言う場合、一煎目を淹れた後、急須の中に

お湯を残さず、最後の一滴まで注いでおきます。お湯が残っていると茶葉もどん

どん開いてしまうし美味しい成分も溶け出してしまいます。そして二煎目を淹れ

るまで少し急須のフタをずらして開けておくのもポイントです。二煎目はポット

から直接お湯を注ぎ、茶葉がもう開いているので待ち時間も少なくします。

 

 

5.最後に


 

先程、苦渋味が出てしまうのはなぜかと言う説明をしましたが、逆に「味がしっかり

出ないと言われることがたまにある」とお茶屋さんから聞いた事があります。そんな

わけがないとお客様によく話を聞いたところ原因は急須でした。小さくて浅いかご付

きの急須を使っていたのです。茶葉はお湯の中で丸まった葉っぱを広げて、泳がせて

あげることでしっかり味が出ますが、カゴ型の茶こしが付いていて「茶葉を捨てるの

も簡単」な急須を使っている場合はカゴが急須の底に付くぐらい深いものでしっかり

茶葉がお湯につかり、広がる物かどうか確認してください。

 

最後まで読んでくださった方、「淹れる人によって味が変わる」の意味を分かって頂

けたでしょうか?文字にしてしまうと何だか難しい感じになってしまいますが、慣れ

てしまえば自分好みに味をコントロールしたり忙しい時などに簡単に淹れる方法を発

見したり出来ると思います。ぜひぜひ日本茶の香りや色、甘みの後にくるほのかな渋

みを感じてみてください。癒されますよ〜♪

 

スポンサーサイト

コメント