八十八夜の新茶を飲む意味

皆さんご存知「夏も近づく八十八夜♪」、茶摘みの歌とされていますが、

皆さんは新茶を飲みますか?「新茶と言ってもお茶はお茶、違いが分か

らない。いつ飲んでも味は同じじゃないですか」と言われたことがあり

ます。

答えはNOです。新茶にしかない香りと味があるのです。しかも「初物」

ですから栄養もたっぷり含んでいます。江戸っ子にも人気だった「新茶」

をぜひ味わってください。青葉の爽やかな香りに春を感じられると思い

ますよ!

 

 

 

   <目次>

  1.初物を食す意味&八十八夜はいつなのか?

  2.日本の茶摘み前線

  3.新茶とそれ以降のお茶の違い

  4.新茶の楽しみ方「香り&味」

  5.最後に

 

 

 

1.初物を食す意味&八十八夜はいつなのか?


日本では「初物」が喜ばれます。初物は栄養価が高く、食する事で活力を得て

長生きできると考えられてきました。江戸時代には皆が初物を手に入れようと

して価格が高騰し幕府が初物売買禁止令を出す事態になってしまったそうです。

それでも当時出版された「初物評判 福寿草」…江戸っ子初物人気ランキング

ですね。その食類の部には20種の食材が挙げられていて「新茶」がランクイ

ンしているのです!

 

では、八十八夜はいつでしょう?

立春から数えて八十八日目なので5月初旬になります。2020年は5月1日

です。八十八は末広がりの八が2つ重なる事、3つ合わせると「米」になる事

から農業に携わる方々には大切な日とされたと言います。

八十八夜の前後に摘まれたお茶はとくに香りや旨味が高く、飲めば無病息災で

過ごせると言われます。

 

 

2.日本の茶摘み前線


茶摘みは、暖かい鹿児島から始まり最後は最北端の茶処と言われる新潟県村上町、

茨城県大子町まで新茶が摘まれて行きます。屋久島・種子島では3月下旬から茶

摘みが始まり静岡県では4月下旬頃、そして新潟県では5月下旬と茶摘み前線は

北上して行きます。

 

お茶は気候や産地によっても香味が違いますし、品種によっても味は変わります。

茶産地と言えば「静岡県と鹿児島県、京都かな?」と普段は産地を気にして購入

する事はあまり無いかもしれませんが、お茶はたくさんの地域でつくられていま

す。ことなる産地の新茶を飲み比べるのも楽しいですよ。

 

 

3.新茶とそれ以降のお茶の違い


お茶の葉は冬の間、たっぷりと栄養をためこみます。そして新芽になったところで

茶摘みとなります。この新芽にはお茶の旨味成分であり、甘みを感じるテアニンと

言う成分が他の時期に摘まれたものよりもたくさん入っています。

 

次に新茶特有の「香り」です。新茶には主に青葉アルコール、リナロール、ネロリ

ドールと言う香気成分が含まれています。新茶を淹れるとプーンと青っぽい爽やか

な香りがするのですが、それが青葉アルコール、「新茶だなぁ🍂」と感じる瞬間で

す。その他の主な香り成分、リナロールとネロリドールはアロマテラピーをやって

いる方にはお馴染みのリラックス効果が期待できる成分です。

 

そして、新茶(一番茶)が摘まれると次は二番茶、三番茶となりますが、それぞれ

味や成分も変化して行きます。

新茶は新芽を摘むのでやわらかく、旨味成分もたっぷり含んでいますが、二番茶以

降は摘まれるまでの時間も短くなるので旨味成分は減り、渋みを感じるカテキンの

含有量が増えます。

 

 

4.新茶の楽しみ方「香り&味」


新茶を美味しく淹れるには、青葉の香りを感じられるように且つ旨味を出してあげる

ことです。

 

通常、香りをたたせたい時には高めの湯温で淹れますが、湯温が高すぎると渋みが出

てきます。一方、新茶に多く含まれる旨味、甘みは低い温度でも浸出します。なので、

渋味を出し過ぎず、旨味を感じながら香りを楽しむには80℃ぐらいに少し冷まして

淹れてみるのがおすすめです。

 

*こんな感じで淹れてください*(3人分)

ポットからそれぞれの湯呑にお湯を入れる➡急須にティースプーンで軽い山盛り3杯の

茶葉を入れる➡湯呑のお湯を急須に入れる➡50秒前後待って(お茶によって違いがあ

ります)湯呑に注ぐ

 

濃さと水色が均等になるようにそれぞれの湯呑に少しづつ淹れていきます。二煎目も美

味しく淹れる為には一煎目を注ぎ終わった後、急須にお湯を残さず注ぎ切って、ふたは

少し開けておくのがコツです。

 

購入した茶袋の裏に「美味しい淹れ方」が載っていれば茶葉の量や湯温はそちらに合わ

せて下さい。その後はお好みで!

 

 

5.最後に


新茶でしか感じられない香りや味がある事をお伝えしたくて書いた記事です。魚や野菜

などの旬同様、ぜひ緑茶の新茶も味わって頂きたいと思います。走り新茶は量が限られ

る事もあり、通常の価格よりも少しUPしますが、やっぱり春の味がして、毎年「今年も

無事にお茶が出来て良かったな」と思いながら頂いています。

そう言えばペットボトルのお茶も春の味と秋以降の味の違いがありますね。秋になると

「あ、味が変わった」と思う時期があります。(余談でした💦)

皆さんも新茶を飲んで一年間健康でお過ごしください!