酒の肴に漬物、健康にも漬物

日本全国でその土地ならではの漬物が昔からつくられています。

私は最近漬物の美味しさにはまっておりまして、「○○県の物産展」なるものを

発見すると漬物&お酒をしっかり「チェック → お買い上げ」となります。美味

しい漬物はご飯もお酒もすすみます。

 

日本では昔からお茶の友としてもよく出される漬物ですが、味だけでなく健康効

果も期待できる優秀な食べ物でした!・・・ので、今回は漬物のお話です。

 

 

 

   <目次>

  1.漬物とは?

   ■漬物の歴史

   ■漬物と戦国武将

   ■日本と海外の漬物の違い

  2.漬物の健康効果

  3.お酒の肴、お茶の友

  4.まとめ

 

 

 

1.漬物とは?


 

漬物の歴史

海水から作った塩に食べ物を漬けて保存し始めたのが漬物の始まりだそうです。

奈良時代には「ウリの粕漬」と書かれた木簡が発見され、平安時代には醤漬け、

酒粕漬け、甘漬けなど漬物の種類も増えたようです。鎌倉時代になると質素倹約

の禅僧の食事形式であり、料理の基本「一汁一菜」に香の物(漬物)が添えられ

ますが、もっと質素になると一菜が香の物になります。

 

室町時代には梅の栽培が広まり、梅酢が使われ始めます。江戸時代になると「た

くあん」や「ぬか漬け」も登場し、漬物の製法が書かれた書物も多く出されてい

ます。

 

漬物と戦国武将

徳川家康の好物は奈良漬け。大阪夏の陣の際に献上された奈良漬けに感激し、戦

いが終わって江戸に戻ってからも奈良漬けの味が忘れられずに職人を呼び寄せて

しまったそう。

 

上杉謙信はお酒に梅干し。過度のアルコールと塩分の取りすぎ(?)で亡くなっ

たと言われています。お酒と梅干は相性が良いのですが、当時の梅干は相当な塩

分を含んでいたはずですし、アルコールも飲みすぎては体がもちません。やはり

ほどほどに、が大切です。

 

武士の携帯食も梅干。梅干しと言えば元々は薬として日本にやってきたもの。戦

では飲み水や傷の消毒、すっぱい梅干を見て唾液の分泌を促進する事でのどの渇

き、息切れを防いだそうです。

 

日本と海外の漬物の違い

海外の漬物、ヨーロッパのピクルスと言えば、ハンバーガーに入っている「きゅ

うり」が分かりやすいと思います。同じ漬物ですが、ピクルスはかなり酸っぱい

ですよね。子供の頃、ハンバーガーを注文しても、ピクルスだけ出している友達

も多かったです(笑)。でも、そこに日本のきゅうりの漬物、浅漬けやぬか漬け

を入れても合わないですよね、やっぱりハンバーガーにはピクルスが◎。

 

もう一つ、ドイツのザワークラフトもそうとう酸っぱいです💦そもそもザワーク

ラフトとは「酸っぱいキャベツ」と言う意味なのですね。こちらも子供の頃は苦

手でしたが、ソーセージの付け合わせになっていれば口の中もスッキリ、ビール

も美味しい♪

 

と言うわけで、洋食では味が濃かったり、肉料理など脂肪分が多い料理もたくさ

んあります。漬物を料理の一品としてではなく付け合わせとして口をさっぱりさ

せるため、または料理に入れて調味料のように使うために酸味が強くなっていて

香辛料も使われている、というような食文化の違いのようです。

 

対して日本の漬物は、ご飯に合う!もともと…昔の日本食の基本は質素倹約「一

汁一菜」で、ご飯の他はおかずがなかったとしても漬物があれば完成です。漬物

が料理の一品として扱われています。

 

 

2.漬物の健康効果


 

冷蔵庫も無い時代に保存の目的で作られていた漬物は、塩分の多いものでした。

現在は設備も整い、低塩でも保存や抗菌加工ができるようになりました。日本人

は塩分の摂取が多いと言われていますが、漬物の塩分量はずいぶん減り、漬物の

種類も増え、健康効果も期待されます。

 

漬物の主な健康効果を見てみると、

食物繊維・・・塩で漬けることで脱水しているので、生の野菜よりも体積が小

さくなる分、単位重量あたりの食物繊維量は多くなります。食物繊維は腸の調子

を整えることで、様々な不調を改善してくれます。

 

ビタミンC・・・野菜を長く漬け込むと減っていくビタミンCも浅漬けなら加熱

せず、空気にもほとんど触れないので多く残ります。不足すると免疫力が低下し

て風邪をひきやすくなります。

 

ベータカロテン・・・ベータカロテンは比較的、濃い色の野菜に多く入ってい

て、ビタミンCや食物繊維も比較的豊富ですが、生のままでは硬い、アクが強い

などの理由で食べにくい野菜もあります。そのような野菜も漬物にすると食べや

すくなります。ベータカロテンは体内で分解されるとビタミンAになり、抗酸化

力が強いです。

 

ぬか漬けのビタミンB1・・・ぬか漬けの米ぬかは栄養が豊富です。ビタミンC、

B群、カルシウムなどのミネラル類がたくさん含まれていて、それらの栄養分を

漬けた野菜が吸収します。中でもぬか漬けには、ビタミンB1が多く含まれていて、

神経や筋肉を正常に働かせる働きを持っています。

 

ミネラル類のカルシウム・・・ミネラル類の中でも、日本人が不足しがちなカ

ルシウムが摂取できます。カルシウムを摂取する事で、骨粗しょう症の予防にな

ります。

 

植物性乳酸菌・・・ヨーグルトなどに入っている動物性乳酸菌は酸に弱く腸に

届く前に死滅してしまいますが、植物性乳酸菌は腸内までたどり着いて乳酸を発

生させます。そして悪玉菌を駆除し、善玉菌の繁殖を促すことで腸内環境を整え

てくれます。腸内環境が良くなれば食物の消化吸収が良くなり、細胞が活性化し

て免疫力が高まります。

 

クエン酸・・・塩だけでなく、酢も使った漬物の場合は酢酸が体内でクエン酸

に変化します。クエン酸は疲労によって蓄積される乳酸をエネルギーに変えて疲

労を回復させます。とくに梅には天然のクエン酸が豊富なため、疲労回復効果が

期待できます。

 

 

3.酒の肴、お茶の友


 

*酒の肴*

調味漬けや浅漬けも美味しいですが、発酵させた漬物の奥深い旨味はすぐには出

せない美味しさです。さらに、こんぶやゆず、唐辛子などが入っていれば旨味が

ましましになってお酒との相性もバッチリです。

 

私の場合は、食中酒として飲むのがほとんどなので、ご飯に合う事もポイントな

のです。特に日本酒はお米から作られていますし、こちらも発酵させて造ります

ので、日本酒と漬物が合うのは当然かもしれません。

 

食感も大切です。コリコリ、パリパリと噛む音も美味しそうですが、それは漬物

になっているからこその食感だったり、漬物になっていないとなかなか生では食

べられない野菜だったりします。漬物の中にはビールはもちろん、ワインに合う

ものもたくさんあって「この漬物はどんなお酒に合うかな」と考えながら食べる

のも楽しいです(^^♪

 

*お茶の友*

昔は作業の合間などに「お茶でもどうぞ」と、お茶と一緒にぬか漬けや梅干しが

出てくることもありましたが、これはお茶でのどを潤し、漬物で疲労回復と言う

理にかなったものなのですね。特に梅干しは疲労回復の効果が期待できるクエン

酸が豊富です。

 

漬物と相性の良いお茶と言えば番茶やほうじ茶ですが、美味しいべったら漬けと

煎茶の組み合わせはおすすめです。食後にお茶を飲みながらちょっとつまむのに

も良いですよ。

 

 

4.まとめ


 

体に良いからと言う理由で食べていたわけではないのですが、結果として体に嬉

しい効果があるのならこれからも美味しい漬物を食べ続けたいですね。最近では

漬ける食材も色々で、食べ方のバリエーションも増えそうです。

 

酒の肴、お茶の友だけでなく、ご飯にも合う漬物は何か1品足りない…と言う時

でも数種類の漬物をお皿に盛り付ければ立派な1品になります。

 

ただし、どんなに美味しくても体に良くても食べすぎにはご注意くださいませ_(._.)_